北海道 NEWS WEB ほっとニュースぐるっと道東! →https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n16cb6b6bf359 氷都・釧路のアイスホッケーはどうなる?"クレインズ"と"ワイルズ" ------------------------------------------------------------------------------ ひがし北海道クレインズ 選手・監督 来季の契約結ばない意向 05月03日 12時36分 釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」のすべての選手と監督が給与の未払いが続いていることなどから来シーズンの契約を結ばない意向を固め、新たなチームでのアジアリーグ参戦を求めていくことになりました。 ひがし北海道クレインズは新型コロナの影響による収入の減少などで選手の給与や取引先への支払いがたびたび滞り、昨シーズンも去年12月から給与の未払いが続いています。 こうした事態を受けて齊藤毅監督は2日、釧路アイスホッケー連盟に嘆願書を提出しました。 それによりますとたび重なる給与の遅配を受けてすべての選手18人と監督、コーチが来シーズンの契約を結ばずに離脱し、新たに発足する見通しのチームに移籍する意向を固めたということです。 新たなチームは釧路市を拠点とし「北海道ワイルズ」という名称を検討していて、アジアリーグに対してことし秋に開幕する来シーズンから新チームでの参戦を求めていくということです。 齊藤監督はNHKの取材に対し「給与が未払いのまま必死にプレーする選手を見てきたが、この状況が続けば子どもたちが憧れるようなトップチームにはなれない。釧路からアイスホッケーの火を消さないために動いた」と話しています。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路 アイスホッケー新チーム運営会社「北海道ワイルズ」設立 05月10日 20時35分 経営の悪化で給与の未払いが続く釧路市のアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」をめぐり、動きです。クレインズの選手や監督の大半が移籍する意向を示している新チームの運営会社が新たに設立されたことが分かりました。 釧路市に8日設立されたのは株式会社「北海道ワイルズ」です。 関東でアイスホッケー教室などを行っている山田謙治氏が社長に就任し、釧路を本拠地とするアイスホッケーの新チームを立ち上げ、運営することにしています。 現在、アジアリーグに加盟している「ひがし北海道クレインズ」は選手の給与の未払いが続いていて齊藤毅監督によりますと、すべての選手18人と監督、コーチ陣はクレインズを離脱し、大半が新チームに移籍する意向を固めているということです。 「北海道ワイルズ」は10日から選手やスタッフとの契約作業を進め、ことし9月に開幕する来シーズンからのアジアリーグ加盟を目指すことにしています。 「北海道ワイルズ」の山田社長は「釧路の皆さんのご理解を得ながら、新チームのアジアリーグ加盟に向けて準備を進めていきたい」と話しています。 ------------------------------------------------------------------------------ ひがし北海道クレインズ 債権者の選手などが破産申し立て 05月15日 20時58分 釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」の経営が悪化し給与の未払いが続いている問題を受けて、債権者の選手やスタッフなどがクレインズの破産を釧路地方裁判所に申し立てたことが分かりました。 破産を申し立てたのはクレインズの債権者となっている選手やスタッフ、会社経営者です。 クレインズは新型コロナによる観客数の減少などで興行収入やスポンサー収入が落ち込み経営状況が悪化していて、代理人の弁護士によりますとことし2月と3月分の選手とスタッフの給与、あわせておよそ1500万円が未払いになっているということです。 また個人でおよそ2000万円を貸している会社経営者もいて返済を求めています。 こうした状況を受けて選手らが債権者としてクレインズの破産を釧路地方裁判所に申し立てたことが分かりました。 破産の申し立ては15日付けで受理されたということで、今後、裁判所が破産手続きを開始するか判断することになります。 クレインズの選手の大半や監督、コーチは今月設立された「北海道ワイルズ」が運営する新チームに移籍する意向を固めています。 選手らの代理人の弁護士はNHKの取材に対し「クレインズには給与の未払いについて何度も問い合わせているが返答がなく、今回の手続きに至った。クレインズは選手の思いに向き合ってほしい」と話しています。 「ひがし北海道クレインズ」の田中茂樹代表はNHKの取材に対し「非常に残念だ。まずは弁護士と相談して事情を把握したい」としています。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路市蝦名市長 「ひがし北海道クレインズ早く方向性を」 06月02日 20時16分 アイスホッケー「ひがし北海道クレインズ」の経営をめぐる混乱が続いていることについて、釧路市の蝦名大也市長は「残念な状況で、早く方向性を出してほしい」と述べました。 「ひがし北海道クレインズ」は経営の悪化で給与の未払いが続いたため、選手やスタッフの大半がチームを離脱し、先月、設立された「北海道ワイルズ」が運営する新チームに移籍する意向を固めています。 また、選手やスタッフなどが債権者としてクレインズの破産を裁判所に申し立てる事態に発展しています。 一連の状況について、釧路市の蝦名市長は2日の記者会見で、「非常に残念な状況だ。選手が競技に打ち込んで釧路のファンの期待に応えられる環境をつくり、市がバックアップできるよう早く方向性を出してほしい」と述べました。 釧路市は昨年度、企業版ふるさと納税を通じてクレインズに2950万円を交付するなど支援を続けてきましたが、今年度の支援について蝦名市長は「今の段階では支援できる環境にない」と述べ推移を見守る考えを示しました。 ------------------------------------------------------------------------------ アジアリーグが声明「クレインズのリーグ参戦に問題なし」 06月03日 08時15分 経営が悪化し選手の給与の未払いが続く釧路市のアイスホッケーチーム、「ひがし北海道クレインズ」についてアジアリーグは2日夜、声明を発表し、給与の未払いは近く解消される見込みだとして来シーズンのリーグ参戦を容認する考えを示しました。 「ひがし北海道クレインズ」は給与の未払いが続いたため、選手やスタッフの大半がチームを離脱し、先月、設立された「北海道ワイルズ」が運営する新チームに移籍する意向を固めています。 クレインズとワイルズはともにことし9月に開幕するアジアリーグの来シーズンへの参戦を目指していて、リーグ側の判断が焦点となっていました。これについてアジアリーグは2日夜、ホームページ上に声明を発表しました。 それによりますとクレインズの給与の未払いについて「近々解消の見込みであることをリーグとして確認した」としています。 その上で「来シーズンへの参戦の準備についても特段の問題がない」としてクレインズのリーグ参戦を引き続き容認する考えを示しています。 アジアリーグの武田芳明チェアマンはNHKの取材に対し「クレインズの代表に状況を確認した上で声明を発表した。情報が錯綜する中でリーグとしての姿勢を示すべきだと考えた」と述べました。 一方、選手の大半はワイルズへの移籍の意向を固めていることからリーグ参戦をめぐる混乱は続きそうです。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路のクレインズ スポンサー融資で給与全額支払う意向 06月07日 16時10分 釧路市のアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」の選手らの給与が未払いになっている問題で、クレインズ側がスポンサー企業の社長から融資を受けて全額支払う見通しが立ったと説明したことが分かりました。 クレインズは新型コロナによる観客数の減少などで経営状況が悪化し、ことし2月と3月分の選手とスタッフの給与、あわせておよそ1500万円が未払いになっています。 また、会社経営者が個人で貸し付けたおよそ2000万円も返済されていないということで、選手らは5月、債権者としてクレインズの破産を釧路地方裁判所に申し立てました。 7日、裁判官が直接主張を聞く「審尋」が非公開で開かれ、選手側の代理人の弁護士とクレインズの田中茂樹代表が出席しました。 代理人の弁護士によりますと、この中でクレインズの田中代表は釧路市にあるスポンサー企業の社長から融資を受けて、未払い分の給与などを全額支払う見通しが立ったと説明したということです。 今週中にも融資を証明する書類を裁判所に提出するということです。 こうした状況をふまえ、裁判所がどのような判断をするか注目されます。 ------------------------------------------------------------------------------ ひがし北海道クレインズ 給与未払い「債務支払い行った」 06月13日 21時01分 釧路市のアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」の選手らの給与が未払いになっていた問題で、クレインズは12日付けで支払いを行い、来シーズンのアジアリーグ参戦に向けて準備を進めると発表しました。 クレインズは経営状況が悪化し、ことし2月と3月分の選手とスタッフの給与、あわせておよそ1500万円が未払いになったほか、会社経営者が個人で貸し付けたおよそ2000万円も返済されず、選手らは5月、債権者としてクレインズの破産を裁判所に申し立てました。 これについて、クレインズは13日、プレスリリースを発表しました。 それによりますと、未払い分の給与などについて、「12日付けで債務の支払いを行った」としています。 そして、「一連の騒動は資金難に端を発していて、選手をはじめ関係者には深くお詫びします」と陳謝しています。 その上で、来シーズンのアジアリーグについて「予定通り参戦するべく準備を進めていく」としています。 一方、クレインズの選手の大半が移籍する意向を固めている「北海道ワイルズ」が運営する新チームについては、「当社とは関係のない団体で、新チームの参戦は不可能であろうと拝察している」としています。 ------------------------------------------------------------------------------ クレインズ補助金「差し押さえ」税金滞納分1120万円 06月14日 16時58分 アイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」を支援しようと釧路市が「企業版ふるさと納税」を通じて交付した補助金のうち、1100万円あまりが税金の滞納分として国税局に差し押さえられていたことが分かりました。 釧路市は厳しい経営状況が続くクレインズを支援するため、昨年度「企業版ふるさと納税」を通じて寄付を募り、11社から集まったあわせて2950万円がクレインズに交付されました。 市によりますと、このうちおよそ1120万円がことし3月、税金の滞納分として札幌国税局に差し押さえられていたということです。 これについてクレインズの田中茂樹代表はNHKの取材に対し、「滞納したのは選手やスタッフの給与の源泉徴収分で、猶予されていた税金の支払いに迫られ、差し押さえられた形になった」と説明しています。 その上で「苦しい状況が続いているが増資などの予定もあり、今後は選手の確保と確実な参戦、安定的な経営に向けて努力していく」としています。 釧路市の担当者は「税金滞納の解消につながっているので、使用目的としては運営費にあたり、問題ない」と話しています。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路 クレインズ離脱の選手ら連盟に新チームのリーグ参戦要請 06月16日 21時13分 アイスホッケーチーム、「ひがし北海道クレインズ」を離脱する意向を示している監督や選手らが16日、日本アイスホッケー連盟を訪れ、「北海道ワイルズ」が運営する新チームのアジアリーグ参戦を要請しました。 クレインズは経営の悪化で給与の未払いが続いたため、選手やスタッフの大半はチームを離脱し、先月設立された「北海道ワイルズ」が運営する新チームに移籍する意向を固めています。 16日、ワイルズの山田謙治社長や新チームに移籍する意向の齊藤毅監督、それに3人の選手らがアジアリーグの上部組織にあたる東京の日本アイスホッケー連盟を訪れ、水野明久会長と面会しました。 この中で山田社長らは▼新チームの財務状況や▼地元企業からの支援の状況、▼選手との契約が進んでいることなどを説明し、来シーズンからのアジアリーグ参戦を要請しました。 また選手18人のうち栃木のチームに移籍する1人を除き、17人がクレインズに戻るつもりはないという考えを伝えたということです。 面会のあと山田社長は「『給与の遅配は地獄のようだった』という選手の声を聞いてもらった。リーグ加入の申請書類を提出するなど早急に動いていきたい」と話していました。 一方、アジアリーグはクレインズの来シーズンからのリーグ参戦を容認する考えを示していて今後の動向が注目されます。 面会のあと齊藤毅監督は「水野会長は『原点に戻って冷静な判断をしよう』と言ってくれたので、一歩進めたと思う。今の釧路の状況やファンの声を知って判断してもらいたい」と話していました。 大津夕聖選手は「選手たちの声を100%伝えなければいけないという思いがあった。子どもたちに夢を与えるため、新チームで一歩を踏み出す熱い思いをもった僕たちを後押ししてほしい。17人の選手の総意としてクレインズに戻る気はない」と話していました。 山崎勇輝選手は「一番望むのはアイスホッケーを続けること。いろんな方がサポートしてくれているので、ワイルズとしてスタートを切りたい」と話していました。 齊藤大知選手は「新しいチームに変わって健全な体制になるならば、選手としてまた一生懸命頑張りたい」と話していました。 日本アイスホッケー連盟の水野明久会長は面会のあとコメントを出しました。 この中では▼選手の経済的安定を図り、アイスホッケーに専念できる環境を提供できること、▼氷都・釧路のアイスホッケーのともし火をさらに輝かせること、▼リーグの円滑な運営と発展に努め、選手やファン、多くの国民に夢と希望を与えることを挙げ、「この3つを第一義に考えてリーグに対して、まずは選手や地元の声を聞き、事実関係に基づいて適切に解決することを再度求める」としています。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー新チーム 釧路のワイルズ 全体練習開始 06月21日 16時56分 来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指すアイスホッケーの新チーム、「北海道ワイルズ」が発足し、21日、初めての全体練習を行いました。 「北海道ワイルズ」は、給与の未払いが続いた「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手や監督らの受け皿として発足した釧路市を拠点とする新チームです。 監督には昨シーズン、クレインズで指揮をとった齊藤毅氏が就任しました。 クレインズを離脱した18人の選手のうち、栃木のチームに移籍した選手と引退を決めた選手の2人を除く16人がワイルズに加入し、ほかの5人を加えた21人体制でスタートを切りました。 21日からさっそく20人が参加して釧路市内で全体練習を始め、強い日差しが照りつける中、選手たちは充実した表情でトレーニングや持久走などに取り組んでいました。 ワイルズは来週、標茶町で合宿を行い、7月にも氷上での練習を始めることにしています。 ワイルズはことし9月に始まる来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指して、近く、リーグに加盟を申請することにしていますが、リーグ側は6月、クレインズの参戦を容認する考えを示していて、今後の対応が焦点となります。 【主将・監督談話】 クレインズ時代に続き、ワイルズでもキャプテンを務める大津晃介選手は「先が見えないのは選手にとっても苦しい状況だが元気にみんなとスタートできてよかった。ファンには非常に申し訳ない気持ちがあるが、日本製紙時代からファンとともに歩んできたのでどうか選手を信じてほしい。来シーズンも変わらずアイスホッケーがしたいし、アジアリーグで優勝を目指したいので、参戦を認めてもらいたい」と話していました。 齊藤毅監督は「いろいろな問題がある中だが、選手たちは気にせず1人1人が集中できていた。これからは気持ちよくアイスホッケーができるよう、スタッフ一丸となって試合に向けてしっかり準備していきたい」と話していました。 【発表されたメンバー】 「北海道ワイルズ」は21日、体制を発表しました。発表されたメンバーは次のとおりです。 《ゴールキーパー》 脇本侑也 磯部裕次郎 イ・ジャンミン(新加入) 《ディフェンダー》 伊藤賢吾(交渉中) 米山幸希 葛西純昌 松金健太 河合龍一 山崎勇輝 大津夕聖 《フォワード》 大津晃介(主将) 齋藤哲也(兼コーチ・新加入) 青山晃大 矢野竜一朗 木綿宏太(新加入) 上野鉄平(新加入) 荒木翔伍 齊藤大知 寺尾裕道 越後智哉(新加入) 池田一騎 《スタッフ》 社長:山田謙治 GM:篠原秀則 監督:齊藤毅 ------------------------------------------------------------------------------ 北海道ワイルズ アジアリーグ加盟申請 チームは合宿入り 06月26日 17時35分 釧路市を拠点とするアイスホッケーの新チーム、「北海道ワイルズ」が来シーズンからのアジアリーグ参戦を求めて、25日夜、リーグに加盟を申請しました。 「北海道ワイルズ」は給与の未払いが続いた「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手や監督らの受け皿として、発足し、クレインズを離脱した16人と、新たに加入した5人をあわせた21人の体制となりました。 26日からは標茶町で4日間の日程で合宿をはじめ、参加した20人は午前中から坂道ダッシュで筋持久力を鍛えるトレーニングなどをしていました。 そして、ワイルズはことし9月に始まる来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指して、25日夜、リーグに加盟を申請しました。 シーズンを通じて安定的な経営ができることを示すため、財務状況やスポンサーからの資金調達の計画などを提出したということです。 ただ、リーグの規約では来シーズンからの加盟申請は去年の年末ですでに締め切られているほか、リーグ側は今月、クレインズが来シーズンもアジアリーグに残ることを容認する考えを示しています。 今後、リーグ側がワイルズの加盟について審査を行うことになりますが、どう対応するかが焦点となります。 キャプテンの大津晃介選手は「ハードなメニューをチームみんなで乗り越えられたと思う。自分たちは一歩ずつ進むことしかできないので、シーズンが開幕して100%の実力を出せるように地道にトレーニングを重ねたい」と話していました。 齊藤毅監督は「選手が覚悟を決めて一生懸命取り組んでいると感じた。加盟申請やリーグ参戦に向けてはスタッフが頑張ってくれているので、僕たちにできることはしっかり準備をすることだ。選手の頑張りが少しでもたくさんの方に届けばいいなと思う」と話していました。 今後の焦点は、「ひがし北海道クレインズ」がメンバーを確保できるのか、アジアリーグが「北海道ワイルズ」の加盟を認めるかです。 リーグの規約ではチームの参加資格の要件として「選手を15名以上保有していなければならない」とあります。 昨シーズン、クレインズでプレーした選手は給与の未払いを受けて18人全員が離脱し、このうち移籍や引退した人を除く16人がワイルズに加入しました。 このため、クレインズは9月からのアジアリーグに参戦するためにゼロから15人以上の選手を集める必要があります。 ほかのチームからの移籍や、新人や外国人選手を獲得するなどの方法がありますがその場合、地元やファンから釧路に根ざしたチームとして理解が得られるかが課題となりそうです。 また、財政基盤の強化と安定的な運営も求められます。 アジアリーグの対応も焦点です。 アジアリーグは6月2日、声明を発表し、クレインズについて「来シーズンへの参戦の準備についても特段の問題がない」として、クレインズが来シーズンもアジアリーグに残ることを容認する考えを示しました。 すでに来シーズンの試合日程もクレインズを入れて組まれており、このまま判断が変わらなければワイルズは選手は揃っているものの、来シーズンリーグでのプレーはできなくなります。 一方、クレインズはリーグ参戦は容認されたものの、9月までに選手・監督を揃えなければ試合自体が成り立たなくなります。 リーグの規約では来シーズンからの加盟申請は去年12月31日ですでに締め切られていて、リーグ側は新たなチームの加盟申請があれば来年・2024年以降のシーズン加入について審査を行うとしています。 リーグ側が加盟の申請を受けて、今後、どのような対応をとるのか、注目されます。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケーアジアリーグ ワイルズ来年以降の加盟審査へ 06月28日 20時29分 アイスホッケー、アジアリーグへ加盟を申請した釧路市を拠点とする新チーム「北海道ワイルズ」について、リーグは28日、見解を発表し、現存する「ひがし北海道クレインズ」との調整などの条件を満たした場合、来年・2024年以降のシーズンの加盟に向けた審査を行う方針を示しました。 「北海道ワイルズ」は給与の未払いが続いた「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手や監督らの受け皿として発足し、6月25日、9月に開幕する来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指してリーグに加盟を申請しました。 リーグはこれまで新たなチームについては規約に基づき来年・2024年以降の加盟について審査を行うとしていて、ワイルズの申請を受けた見解を28日、発表しました。 この中で、クレインズの除名を求める行動とは無関係であることが審査を進める条件とした上で、「釧路市にはすでにクレインズが現存していて両者が競合する部分もあるため地域内でどのように協調、共存を図るのか、調整の方針を確認する必要がある」としました。 また、ホームリンクの記載など提出資料の不足を補う必要があるとした上で、こうした条件が満たされれば、2024年以降のシーズンの加盟申請として受理して審査を行う方針を改めて示しました。 ワイルズの山田謙治社長はNHKの取材に対し、「まずは加盟を認めてもらうことが一歩だと思うので、申請を粛々と進めたい」としています。 一方、北海道ワイルズの選手たちで作る選手会は28日夜、チームが発足後、初めて声明を発表しました。 この中で、ひがし北海道クレインズを離脱してワイルズへ加入した決断について「給料の遅配が1つ大きな原因となっていますが、そこが本質ではなく、経営が問題です。これまで3年間遅配が起き続ける中で、何度も話し合いの場はありましたが、約束が守られることは結局なく、改善に向かう雰囲気すらも感じられないままで、我慢の限界でした。私たちは誰かに操られていることなく、選手個人でワイルズを支持し、ワイルズに所属しています。先が見えないネガティブな我慢はもう終わりにして次に進もうと我々は決断し、今こうしてみんなで一緒にいます」としています。 そしてワイルズが9月に開幕する来シーズンからの参戦を目指してアジアリーグに加盟を申請したのに対し、アジアリーグが来年以降のシーズンの加盟に向けた審査を行う方針を示したのを念頭に「まだまだ私たちの未来は厳しいです。私たち当事者の声は一切届かない、未払い会社の声がまかり通る、そんな状況ではないでしょうか。行政、連盟、リーグ、その他チームに関しても、私たち選手は存在していないような振る舞いをしていませんか」と問いかけています。 その上で「私たち選手は同じ方向を向き、毎日練習しています。9月に開幕する来シーズン、闘うために常に準備して頑張っていますので、ぜひ応援していただければと思います」として、9月に開幕する来シーズンからのアジアリーグ参戦が実現するよう、協力を訴えています。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー新チーム ワイルズ標茶町と包括連携協定 06月29日 20時00分 アイスホッケー、アジアリーグの参戦を目指す新チーム「北海道ワイルズ」は29日、標茶町とアイスホッケーの普及などを図る包括連携協定を結びました。 標茶町役場で行われた協定の締結式では北海道ワイルズの山田謙治社長と佐藤吉彦町長が協定書に署名しました。 協定では町内で子どもたちに向けたアイスホッケー教室を開くなどスポーツ振興に協力することや、町民によるチームの応援を行うなど相互に連携するとしています。 ひがし北海道クレインズを離脱した選手や監督らの受け皿として発足したワイルズは、6月26日から町内で合宿を行っていて、ワイルズ側が今後、毎年、夏の合宿を行いたいと協定を持ちかけたということです。 ワイルズが自治体と協定を結ぶのは初めてです。 アジアリーグはワイルズが条件を満たせば来年・2024年以降の参戦を審査するとしていて、ワイルズのことし9月からの来シーズンの参戦は不透明な状況が続いています。 山田社長は「東北海道地域と手を取り合い、スポーツを通じて地域のために活動したいと考えていた。選手が活躍できる場を用意できるように粛々と動いていきたい」と話していました。 佐藤町長は「リーグ参戦を巡ってはいろいろ問題があるとは思うがぜひことし9月開幕のリーグに参戦してもらいたいし、小さな町ではあるが、協力していきたい」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ “債権は弁済により消滅”選手らのクレインズ破産申し立て却下 07月03日 14時17分 釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」に所属していた選手などが、給与の未払いなどを受けて債権者としてクレインズの破産を求めた申し立てについて、釧路地方裁判所は「債権はすでに弁済されて消滅した」などとして、破産の申し立てを退けました。 クレインズに所属していた選手などは、およそ1500万円の給与が未払いになったことなどを受けてことし5月、債権者としてクレインズの破産を裁判所に申し立てました。 これに対してクレインズは、先月12日付けで、未払い分の給与などについて、「債務の支払いを行った」と発表していました。 申し立てについて、釧路地方裁判所は「債権はすでに弁済によって消滅したと認められ、債権者による申し立てとはいえない」として、先月22日付けで申し立てを退ける決定をしました。 選手などはすでに全員がクレインズから離脱し、契約も終わっていて、ほとんどのメンバーは、9月に開幕するアジアリーグへの参戦を目指す新チーム「北海道ワイルズ」へ加入しています。 こうした状況について、アジアリーグは、新チームのワイルズがクレインズと調整するなどの条件を満たせば、来年・2024年以降の加盟について審査すると発表していますが、両者で協議は行われていません。 また、クレインズは選手離脱後の新体制について発表がない状態が続いていて、リーグ参戦をめぐる問題は不透明なままとなっています。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路のアイスホッケー巡る混乱 市長“リーグの対応を注視” 07月05日 17時08分 アイスホッケーアジアリーグの「ひがし北海道クレインズ」と新チーム、「北海道ワイルズ」の参戦を巡る混乱が続く中、釧路市の蝦名市長は「市が支援するかはプロチームとしてアジアリーグに参戦することが1つの大前提としてある」と述べ、リーグの対応を注視していく考えを示しました。 クレインズの選手らは給与の未払いなどで全員がチームを離脱し、ほとんどのメンバーが新チーム「北海道ワイルズ」へ加入していて、両チームはいずれもことし9月に開幕するアジアリーグの参戦を目指しています。 釧路市の蝦名市長は5日の会見で一連の参戦を巡る混乱が続いていることについて「できることであれば選手みんなが氷上で活躍できるような環境になってほしい」と述べました。 そのうえで「日本製紙クレインズの廃部から市がどのように支援するか相談してきたが、その支援の尺度の1つとしてプロチームとしてアジアリーグに参戦することが大前提としてあり、推移を見守っている」と述べ、リーグの対応を注視していく考えを示しました。 また、クレインズに対し、選手の確保や財政状況について市を含めた関係者に説明する評議会を開くよう求めていることも明らかにし、市として今後も説明を求める考えを強調しました。 ------------------------------------------------------------------------------ クレインズで活躍のベテラン伊藤賢吾引退 “感謝しかない” 07月06日 16時46分 アイスホッケーの元日本代表でアジアリーグ「ひがし北海道クレインズ」で活躍したベテラン、伊藤賢吾選手が引退を決めました。 伊藤選手は釧路市出身の44歳。 1997年に当時の日本製紙クレインズに入団し、海外挑戦を挟み国内ではクレインズ一筋でプレーしてきました。 キャプテンとしてアジアリーグ、全日本選手権の優勝やリーグのMVP獲得など多くのタイトルを獲得し、昨シーズンもリーグ最年長のベテランとしてチームをけん引してきました。 伊藤選手はクレインズやクレインズを離脱した選手の受け皿として発足した新チームの北海道ワイルズから契約の打診を受けてきましたが「体力的にはまだできるものの、選手としてはやり切った」として引退を決めたということです。 伊藤選手はNHKの取材に対し「クレインズ一筋でプレーすることができ、幸せだった。大きなけがもしたが、ファンの皆さんの声援が力になり、諦めないでやれた。本当に感謝しかない。ありがとうございました」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ IH北海道ワイルズが氷上練習開始 アジアLへの参戦目指す 07月10日 15時31分 アイスホッケー、アジアリーグへ加盟を申請した釧路市を拠点とする新チーム、「北海道ワイルズ」が10日から氷の上で全体練習を始めました。 北海道ワイルズは給与の未払いが続いた「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手や監督らの受け皿として発足した釧路市を拠点とする新チームで、9月に開幕するアジアリーグへの加盟を目指しています。 10日は釧路市の「釧路アイスアリーナ」でチームとして初めてとなる氷の上での全体練習が行われ、チームに所属する20人の選手全員が参加しました。 はじめにキャプテンの大津晃介選手が「楽しんでやりましょう」と声をかけて練習をスタートさせ、初日はシュートやパス、スケーティングなどの基礎を確認していました。 練習の最後に、選手たちから会場に駆けつけたファンに感謝の言葉が述べられると、ファンからは「頑張れ」などと声援が上がっていました。 ワイルズとクレインズはいずれも9月に開幕するアジアリーグへの参戦を目指しています。 一方、アジアリーグはワイルズがクレインズとの調整などの条件を満たせば来年・2024年以降の加盟について審査すると発表していますが、両者で協議は行われておらず、リーグ参戦をめぐる問題は、不透明なままとなっています。 【キャプテンと監督の話】 キャプテンの大津晃介選手は「大好きなリンクで久しぶりの氷上練習ができて非常に楽しかったし、ファンも来てくれて最高の気持ちだ。選手としてはリンクの上のパフォーマンス以外でも、われわれの気持ちをもっと伝えていきたいと思う。あとリーグ開幕までの2か月でこれからの子どもたち、アイスホッケーをどれだけいい方向に持っていけるか、我々にも責任があるので、しっかり果たしたい」と話していました。 齊藤毅監督は「久しぶりの氷上練習で、陸上で使う筋肉とは違うので選手たちはきつそうだったが、みんな『氷上は楽しい』と言っていたので、良かった。アジアリーグの参戦が不透明な状況は胸が苦しくなることはあるがその中でも、選手が一生懸命練習してくれることが自分も心が救われる。選手たちの気持ちをたくさんの人が理解していただいてアジアリーグにはどうあるべきかを判断してほしい。リーグに参戦してもいいといつ言われてもいいようにしっかりと準備はしていきたい」と話していました。 【ファンは】 氷上練習に駆けつけた日本製紙時代から20年以上、クレインズのファンを続けているという釧路市の大島靖子さんは「ファンとしてはまず選手がリンクに帰ってきてくれたことがとてもうれしい。今の釧路を盛り上げるためにはやっぱりスポーツのプロチームがあることは大きく人を呼ぶこともできるし、町が活気づく原動力になると思う。どういう形になるかわからないけど、選手が笑ってプレーできる環境が早くできるといいなと思う」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ クレインズのアジアリーグ出場資格を停止 07月17日 15時14分 経営の悪化で給与の未払いが続き選手が離脱した釧路市のアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」について、アジアリーグは17日、9月から開幕するシーズンの出場資格を停止し、リーグ戦は残り5チームで行うと発表しました。 「ひがし北海道クレインズ」の選手や監督らは、経営の悪化で給与の未払いが続いたためチームを離脱し、受け皿として発足した同じく釧路市を拠点とする新チーム「北海道ワイルズ」に大半が加入しました。 クレインズとワイルズは、いずれもアジアリーグの9月から開幕するシーズンへの参戦を目指していて、リーグ側の判断が焦点となっていました。 これについてアジアリーグは17日、声明を発表し、クレインズが選手登録の条件を満たさなかったことや、経営改善に向けた計画などの提出がなかったことなどから、9月に開幕する今シーズンのリーグ戦の出場資格を停止したことを明らかにしました。 リーグ戦については、クレインズを除く残り5チームで開催するとしています。 一方、声明はワイルズを念頭に「訴訟のほか、さまざまな手段でクレインズの破綻を図った」と厳しく非難しています。 そのうえで、クレインズを離脱した選手についてはリーグのほかのチームでプレーできるよう交渉の機会を設けるとしていて、ワイルズのリーグ戦の公式な参戦は困難な情勢となっています。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー アジアリーグへの参戦 困難な情勢に 07月18日 20時36分 アイスホッケー、アジアリーグでは、釧路市を拠点とする「ひがし北海道クレインズ」の出場資格が停止されるとともに、クレインズから選手の大半が加入した新チーム「北海道ワイルズ」もリーグ参戦が困難になりました。この状況に選手などからは出場機会を求める声が上がっています。 「ひがし北海道クレインズ」では経営の悪化で給与の未払いが続いたため選手や監督などがチームを離脱して、受け皿として発足した同じく釧路市を拠点とする新チーム「北海道ワイルズ」に大半が加入しました。 クレインズとワイルズはいずれも9月から開幕するアジアリーグへの参戦を目指していましたが、リーグは17日、クレインズの出場資格の停止とリーグ戦を残り5チームで行うことを発表しました。 北海道ワイルズは18日も釧路市で全体練習を行い、選手などは試合形式などの厳しいトレーニングを重ねていました。 アジアリーグは、ワイルズについて、9月からのシーズンではなく、来年以降の加盟について審査を行うとしていて、ワイルズのリーグ戦への公式な参戦は困難になっています。 こうした状況について、キャプテンの大津晃介選手は「選手として現場で感じたものを伝えたいが、リーグとは話ができない状態なので、まずは我々の声を聞いて判断してほしい」と話していました。 齊藤毅監督は「地元のファン、子どもたち、スポンサーなど応援してくれた方々に釧路でトップリーグの試合を見せられなくなることに悲しさを感じた。まだまだ諦めていないので、参加できる場を与えてほしい」と話していました。 【ファン“選手かわいそう”】 北海道ワイルズが練習を行った釧路アイスアリーナには18日も見学に訪れたファンの姿が見られました。 子どものころから母親に連れられてクレインズを応援してきたという高校1年生の小池陽輝さんは「練習を見られるのはいいが、やっぱり試合を見た方が楽しい。ただ釧路でアイスホッケーを見たいだけなのにという気持ちでいっぱいで、リーグの決定は残念だ」と話していました。 日本製紙時代から20年以上、クレインズのファンを続けているという釧路市の大島靖子さんは「ファンとしては選手が1番かわいそうだと思っている。リーグは規定の中で決定を出したと思うが、誰か1人でもいいからリーグの人が釧路に来て現状を確認したり、ファンや市民の声を聞いたりしてほしい」と話していました。 【ワイルズの社長は】 アジアリーグは17日の発表の中で北海道ワイルズを念頭に「訴訟のほか、さまざまな手段でクレインズの破綻を図った」と厳しく非難していました。 18日の練習後に取材に応じた北海道ワイルズの山田謙治社長は「釧路にトップチームを残す、そして選手に活躍の場を作りたい思いでやってきたが、その真意が誤解されていることがありとても残念だ。ただきちんと給料が払われて生活が確保されながら、選手が活躍できる場を作ることに向けて全力投球したい」と話していました。 そのうえでことし9月に開幕するリーグへの参戦については「だいぶ厳しい形になったが、引き続き参戦を目指すという考えは変わっていない。ただどうしてもリーグがだめだということならば、海外遠征やアジアリーグのほかのチームとエキシビションゲームを行ってもらうなどさまざまな道を探していきたい」と話していました。 【クレインズ“再建ゼロベースで協議”】 クレインズは18日午後、出場資格停止についてコメントを発表し、「資金と選手の確保に向けて尽力してきましたが、ファンの皆さま、スポンサーの皆さまに心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。 そして、「チーム継承時からの困難な経営に、コロナ禍が重なる中で、事業を確立する事に対して多くの困難を抱え、代表からの個人的な貸付や、各所からの借入などで命脈を保ってきたが、結果として今シーズンのリーグ不参戦につながってしまい、誠に申し訳ない」とした上で、「チームの再建に関しては、いったんゼロベースで関係各位と協議を行わせて頂きたい。今後については決まったら報告させていただく」としています。 また、クレインズの田中茂樹代表は、今回の出場停止の決定について尋ねたNHKの取材に対して、18日、メールで回答を寄せました。 この中で田中代表は「アジアリーグや各チームから多大な支援や応援をいただき、クレインズとしても参戦を目指して活動を行おうと一時は考えていました。そうした環境の中で、クレインズに私個人として、時間、労力、資金面で多大なリソースを割いてきましたが、それを許してくれた皆さんに多大なる影響を与えてしまいました。今回、報道などで出た情報はその正誤は問わずに事実として末永く残っていき、この影響は短期的なものではなく長期的に続くもので、その中で、クレインズにさらなるリソースを割く意味が見いだせなくなりました」としています。 NHKは「リソースを割く意味が見いだせなくなった」ということについて経営から身を引くことや会社の清算を考えているのか、再び尋ねましたが、18日午後3時半現在、返答はありません。 【選手会 「今回の決断はあまりにも危険」】 北海道ワイルズの選手たちで作る選手会は、アジアリーグがクレインズの出場資格停止の決定をしたことなどについて18日夜、見解を発表しました。 声明ではリーグが先月クレインズの参戦を「特段の問題なし」と発表したことについてどういうことだったのか説明を求めるとともに、「我々に実際に起きた現状を伝える重要性を感じましたが、話し合いは一度も叶うことがありませんでした。お願いです。我々の声を聞いてください」と訴えています。 またクレインズを除く残り5チームでリーグ戦を行うとしたことや選手にリーグの他のチームでプレーできるよう交渉の機会を設けるとしたことについて、「試合数を減らし各チームの選手数も圧迫し5チームで臨むことにメリットはあるのでしょうか。他チームへ選手が散らばり釧路で試合が開かれないシーズンを我々は望んでいません」としています。 そのうえで「釧路からアイスホッケーの火を消すわけにはいきません。そのために健全なチームを、子どもたちが目指したいたくさんの方々が応援したいと思うチームを残さなくてはいけません。リーグ開幕まで残り2か月。ただリーグを縮小させる今回の決断はあまりにも危険だと感じています」とリーグに再考を求めています。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー・クレインズ 資格停止受け新組織で参戦目指す 07月21日 00時44分 アイスホッケー、アジアリーグが釧路市を拠点とする「ひがし北海道クレインズ」の出場資格を停止したことを受け、地元のアイスホッケー連盟や市などが今後の対応を協議し、クレインズを離脱した選手を受け入れる新たな組織を立ち上げ、今シーズンの参戦を目指す方針を明らかにしました。 アジアリーグは、経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らがチームを離脱した「ひがし北海道クレインズ」について、選手登録の条件を満たさなかったなどとして、ことし9月に開幕する今シーズンの出場資格停止を決めました。 これについて20日夜、釧路アイスホッケー連盟が呼びかけて今後の対応を協議する会合が開かれ、釧路市や商工会議所、クレインズを離脱した選手の受け皿として発足した「北海道ワイルズ」のキャプテンらが出席しました。 非公開の会合後に行われた記者会見で、釧路アイスホッケー連盟の本川敬一副会長は、クレインズとワイルズの参戦が困難な情勢になっているとして、釧路の経済界を中心とした新たな組織を立ち上げて今シーズンの参戦を目指す方針を明らかにしました。 一方で、どの企業が出資をするかやチーム名など具体的なことは決まらなかったということで、今シーズンの参戦が実現できるかは不透明です。 本川副会長は「選手が今シーズン活動していける方向性を地元を中心に探っていく」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー 釧路市に新組織で参戦方針に選手から不安の声 07月21日 14時28分 アイスホッケー、釧路市を拠点とする「ひがし北海道クレインズ」がアジアリーグで出場停止になった問題を巡り、新たな組織で今シーズンの参戦を目指す方針が明らかになったことを受け、選手らからは先行きの見えない現状に不安の声が聞かれました。 クレインズを巡っては給与の未払いなどを理由に選手や監督らがチームを離脱し、アジアリーグが出場資格の停止を決めました。 一方、離脱した選手らの大半が加入した新チーム「北海道ワイルズ」についても、リーグは今シーズンの加盟審査は締め切っているとしていて、2チームとも参戦が困難な情勢になっています。 このため20日、釧路アイスホッケー連盟や市などは会合を開き、2チームとは別にクレインズを離脱した選手を受け入れる新たな組織を立ち上げ、今シーズンの参戦を目指す方針を明らかにしました。 一夜明けた21日、ワイルズの選手らは釧路アイスアリーナでミニゲームやダッシュなど厳しい練習を続けていました。 きのうの会合にも出席したキャプテンの大津晃介選手は「トップチームを釧路に残すため選手の思いをくんで動いてくれてることは感謝とともに嬉しく思っている。一方で新組織の運営や資金など、まだ決まってない部分がたくさんあり、どこまでスピーディーに物事が進むのか不安はある」と複雑な心境を語りました。 ワイルズの齊藤毅監督は「正直なところ、なぜこのタイミングなのか、そして新組織がどこまで準備ができて、どういう形になるのか、具体的なものが何もわからないのでコメントのしようがない」と戸惑いの声をあげていました。 【アジアリーグ 「今季加盟は締め切り」】 アジアリーグの武田芳明チェアマンはNHKの取材に対し、新たな組織が今シーズンの参戦を目指していることについて「規約上、今シーズンの加盟申請を昨年末で締め切っているというリーグの基本的な方針は変わっていない」としました。 そのうえで現段階ではリーグに新組織の加盟についての情報は入っていないとして「具体的な話があれば各チームの代表とともに検討をすることになると思うが現時点ではコメントすることができない」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ 「アイスホッケー今季困難 プロ存続最優先に」釧路市蝦名市長 08月01日 15時48分 アイスホッケー、アジアリーグの出場資格停止となった「ひがし北海道クレインズ」と、選手の受け皿として発足した「北海道ワイルズ」。 釧路市の蝦名市長は釧路からの今シーズンのリーグ参戦は難しい情勢としながらも、プロチーム存続を最優先に対応を検討する考えを示しました。 アジアリーグは経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らが離脱した「ひがし北海道クレインズ」の今シーズンの出場資格停止を決めました。 釧路アイスホッケー連盟や市などは、クレインズや、離脱した選手の受け皿となった「北海道ワイルズ」とは別に新たな組織を立ち上げ、今シーズンの参戦を目指す方針を7月、表明しました。 釧路市の蝦名市長は1日の会見で、リーグがすでに今シーズンの日程を発表したことなどから「どういう手法がとれるのかがわからないのが現状だ」と述べ、新たな組織による今シーズンの参戦は困難との考えを示しました。 そのうえで、クレインズの代表と連絡が取れず新たな組織の立ち上げに影響が出ていることを明かし、「プロチームが釧路に存在していることが地域にとっても大きな誇り、願いだと思う。プロチームを残すことを最優先に、選手の練習のサポートや試合の機会を得る方法を考えたい」と述べました。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケーの「北海道ワイルズ」が初の対外試合で勝利 08月14日 19時10分 アイスホッケー・アジアリーグで出場資格停止となった「ひがし北海道クレインズ」の選手の受け皿として発足した「北海道ワイルズ」が、初の対外試合を行い勝利を収めました。 「ひがし北海道クレインズ」を離脱した選手らの大半が加入した新チーム、「北海道ワイルズ」は9月に開幕するアジアリーグへの参加にメドが立たない中でも調整を続け、14日、釧路市で初の対外試合を行いました。 相手は市内で合宿中の中央大学で、ワイルズは第1ピリオド、上野鉄平選手が先制ゴールを決めると、第2ピリオドも2点を追加します。 第3ピリオド、4点目を入れた後に1点を奪われましたが、4対1でワイルズが勝利を収めました。 会場にはファンや親子連れが応援に訪れ、アイスホッケーの選手でもある小学5年生の男子は「うまい選手から見て学びたい」と話していました。 ワイルズの山崎勇輝選手は「お客さんがたくさん来てくれてやる気にもなるし本当に嬉しかった。ひたすら練習して試合で見てもらえる日が来るように準備したい」と話していました。 ワイルズの齊藤毅監督は「もどかしい気持ちはたくさんあるが、いつでもしっかり戦える準備をすることがいちばんだと思うので、そこに集中していきたい」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ 北海道ワイルズが横浜グリッツと交流戦へ 釧路プロ試合継続を 08月23日 16時27分 アイスホッケー、アジアリーグへ加盟を申請した釧路市を拠点とする新チーム、「北海道ワイルズ」が、リーグの「横浜グリッツ」とシーズンを通して交流戦を行うことを発表しました。 アジアリーグは経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らが離脱した「ひがし北海道クレインズ」の今シーズンの出場資格停止を決め、リーグ戦の日程を変更し、クレインズを除く残り5チームで行うと発表していました。 一方、クレインズを離脱した選手の受け皿となり、リーグへの加盟申請をしているワイルズは、23日、もともとクレインズが試合をする予定だったリーグ日程に合わせて、横浜グリッツと交流戦を行うと発表しました。 交流戦は来月から来年3月にかけてあわせて8試合で、来月16日のアジアリーグ開幕日にはグリッツのホームである新横浜で行うほか、釧路アイスアリーナでの試合も行うということです。 ワイルズとしては、今シーズンのリーグ参戦が困難となる中、選手の試合の機会を確保するとともに釧路でプロチームの試合を継続させる狙いです。 ワイルズの山田謙治代表は「ワイルズがいよいよ始動する。横浜の氷をとかすほどの熱い戦いを見せたい」とコメントしています。 また、グリッツの臼井亮人代表は「アイスホッケーが盛り上がり、全国、横浜、そして釧路のアイスホッケーファンが心から楽しめる熱い試合をお届けする」とコメントしています。 ------------------------------------------------------------------------------ 北海道ワイルズ 来季加盟へ釧路側が支援 リーグ側に伝達 08月29日 18時43分 アイスホッケーのアジアリーグが、釧路市を拠点とする「ひがし北海道クレインズ」の出場資格を停止したことを受けて、地元のアイスホッケー連盟や市が東京にあるリーグのオフィスを初めて訪れ、クレインズの選手の受け皿として発足した新チーム、「北海道ワイルズ」が来シーズンから加盟できるように支援する方針をリーグ側に伝えました。 アジアリーグは経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らがチームを離脱したクレインズについて、今シーズンの出場資格停止を決めたほか、選手の大半が移った「北海道ワイルズ」もリーグ参戦が困難になっています。 こうした事態を受けて、釧路アイスホッケー連盟と市は、29日、初めて東京・千代田区にあるアジアリーグのオフィスを訪れ、武田芳明チェアマンらと面会しました。 会合は非公開で行われましたが、釧路側の出席者によりますと、釧路からのプロチームの今シーズンのリーグ参戦は困難な状況を確認したうえで、釧路側としては、選手を第一に考えて現段階で選手が所属するワイルズが来シーズンに加盟できるように支援する方針をリーグ側に伝えたということです。 そして、参戦に必要な条件などをリーグに確認したということです。 釧路アイスホッケー連盟の谷川富成会長は「選手ファーストでいこうとリーグには訴えられたので一歩前進したと思う。現状維持ではなくアイスホッケーが発展できるよう全員で取り組んでいきたい」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路市長 「クレインズ代表と連絡とれず 連携協定破棄も」 09月01日 20時19分 アイスホッケー、アジアリーグの出場資格停止となった「ひがし北海道クレインズ」を巡り、釧路市の蝦名市長は、9月中旬までクレインズの代表と連絡が取れない状況が続けば連携協定を破棄する考えを示しました。 経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らが離脱した「ひがし北海道クレインズ」について、アジアリーグは今シーズンの出場資格の停止を決めています。 これについて釧路市の蝦名市長は、1日の会見で、クレインズの代表と連絡が取れない状況が続いているとしたうえで、今月18日までに返事がなければ、チームの支援など互いに協力することを盛り込んだクレインズとの連携協定を破棄する考えを示しました。 また、選手の大半が移った「北海道ワイルズ」について「ワイルズを支援する方向になるだろう」との考えを示したうえで「プロチームを地域に残すことを最優先に、選手の気持ちをふまえ、アイスホッケー連盟とも相談しながら前進にむけて一緒に努力していきたい」と述べました。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー・北海道ワイルズ 交流戦前に必勝を祈願 09月08日 18時21分 アイスホッケー、アジアリーグで今シーズンの参戦が認められていない釧路市の新チーム「北海道ワイルズ」はリーグのほかのチームとの交流戦に臨むのを前に市内の神社で必勝を祈願しました。 経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らがチームを離脱した「ひがし北海道クレインズ」について、アジアリーグは今シーズンの出場資格停止を決めたほか、選手の大半が移籍したワイルズも参戦が認められていません。 ワイルズは今シーズン、リーグのほかのチームとの交流戦を行うなどして選手の試合機会を確保するとともに釧路でトップレベルの試合を継続させる方針です。 こうした中、8日はワイルズの選手や監督など20人あまりが、クレインズ時代から毎年、必勝祈願を行っている釧路市の鳥取神社を訪れました。 選手たちはおはらいを受けたあと、山田謙治代表や齊藤毅監督、それにキャプテンの大津晃介選手らが玉ぐしをささげて必勝を祈願しました。 キャプテンの大津選手は「例年どおりのシーズンではなく難しいところもあるが、足元の1つ1つを乗り越えて、面白いゲームを常にやっていきたい」と話していました。 ワイルズはアジアリーグが開幕する今月16日からリーグ所属の「横浜グリッツ」と交流戦を行うことにしています。 ------------------------------------------------------------------------------ 釧路の北海道ワイルズが独自に交流戦 今季リーグに参加できず 09月16日 20時58分 アイスホッケー、アジアリーグが16日、開幕しましたが、釧路市の新チーム「北海道ワイルズ」はリーグ参戦が認められなかったことを受けて独自に交流戦を行いました。 アジアリーグは経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督などがチームを離脱した「ひがし北海道クレインズ」について出場資格の停止を決めました。 また選手の大半が移籍した新チームの「北海道ワイルズ」についてもリーグ参戦を認めていません。 こうした中、ワイルズは選手のプレー機会の確保のため、もともとクレインズが試合を行う予定だったアジアリーグの日程に合わせて横浜グリッツと独自に交流戦を行うことになり16日、初戦を迎えました。 交流戦が行われた横浜市の会場にはおよそ500人の観客が集まり中には北海道から訪れたファンの姿も見られました。 交流戦でワイルズは第1ピリオド開始直後から連続でゴールを決められ4点を追う苦しい展開となりましたが、第2ピリオドには寺尾裕道選手と上野鉄平選手のゴールで2点を返しました。 しかしワイルズはこの後、追加点を奪われて2対5で横浜グリッツに敗れました。 ワイルズとグリッツの交流戦は17日も行われるほか、来月には釧路でも予定されています。 会場に訪れたファンは「クレインズ時代から応援してきた。選手が一番苦しいと思うのでファンとして応援したい」と話していました。 北海道ワイルズの齊藤毅監督は「たくさんの関係者やファンに支えられて、いまチームがあるので感謝の気持ちだ。初戦は勝ちたかったので悔しいが気持ちを切り替えてやっていきたい」と話しました。 キャプテンの大津晃介選手は「前のめりになってしまい連続失点してしまったので、あすは心は熱く頭は冷静にいきたい。ファンの声援が力になったしその中でアイスホッケーができることが幸せだった。われわれはアイスホッケーを頑張る子どもたちの夢である必要があると思うので華麗なプレーや貪欲なプレーをどんどん出していきたい」と話していました。 ------------------------------------------------------------------------------ アイスホッケー、釧路市にクレインズ代表から連絡 協議へ 09月19日 17時52分 アイスホッケー、アジアリーグの出場資格停止となった「ひがし北海道クレインズ」を巡り、連携協定を結んでいる釧路市にクレインズの代表から19日までにメールで連絡があったことがわかりました。 今後、市は協定などについて協議を行うことにしています。 経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督らが離脱した「ひがし北海道クレインズ」について、アジアリーグは今シーズンの出場資格の停止を決め、リーグは今月16日、釧路のチームが不在のまま開幕しました。 釧路市の蝦名市長はクレインズの代表と連絡が取れない状況が続いていることから18日までを期限に代表から返事がなければチームの支援などについて互いに協力することを盛り込んだクレインズとの連携協定を破棄する考えを示していました。 こうした中、市によりますと19日までに代表からメールで連絡があったことがわかりました。 市によりますと、メールではチームの再建について今後どうするか不透明だったということで、代表とオンライン会議などで協議の場を持つことになったということです。 釧路のアイスホッケーチームを巡っては、クレインズの選手らの大半が新チーム「北海道ワイルズ」へ移籍していますが、アジアリーグの加盟は認められておらず、釧路からプロチームが出場できない異例の事態となっています。 ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------------